【KUA通信イラスト】1年目のまとめ【2021年入学】

KUA1年目まとめ 学び
PR

こんにちは、ハチノ(@yudai_hachino)です。

わたしは2021年度から、KUA(京都芸術大学)通信教育部のイラストレーションコースで、イラストの勉強をしています。
入学してからすでに1年が経ち、2回目の春の授業も終わったところです。

ちょっと時間が経ってしまっていますが、この記事では1年目のふり返りとして

  • 制作課題にどう取り組んできたか
  • 1年間学んで身についたこと

についてまとめています。

それぞれの課題作品については別の記事に載せています。

京都芸術大学
「京都芸術大学」の記事一覧です。

補足:
この記事の執筆者は2021年度の3年次編入です。
イラストレーションコースの専門科目に絞って紹介します。
内容はいち学生による見解です。正確な情報は大学公式のものを参照ください。

制作課題の取り組みかた

ここではわたしが課題で描いた作品の一部とともに、取り組んだときの考え方の変化について振り返ります。

1年目春

ソフト操作や基礎知識を確認する課題が多かったです。
このとき問題だったのは、履修のスケジュールや課題の要項を気にしすぎて、自分の表現を抑えてしまったことです。
ただこなしていく姿勢になってしまっていたと、反省する機会になりました。

1年目夏

事前のテーマ決めや、リサーチが求められるようになりました。この工程は苦労しましたが、「何を描きたいか・何に魅力を感じるか」を見つめ直すきっかけにもなりました。
個人的には、いろいろな描画スタイルを試せた期間です。

1年目秋

リサーチ自体が楽しくなってきた時期です。また、しっかり資料を集めたほうが描きやすいことがわかってきました。
しかし、学習と生活のバランスが崩れ気味で、自分が力を出せるベストなペースや方法を探すようになりました。

1年目冬

履修した科目の数が多かった時期です。
年末なのもあり、この時はかなり細かいスケジュールを立てて取り組みました。
たまたまなのか慣れてきたのか、どれも取り組んでいて楽しかったです。

身についたもの

では、こういった学習や課題を経て、どんなことが身についたのでしょうか。
これはその人その人によって変わってきますので、一例としてわたしが身についたと感じたものを挙げます。

一枚の作品として仕上げる

入学前から絵は描いてきましたが、スケッチまでで終わることがほとんどでした。描くことが手軽な息抜きに留まっていたのかもしれませんし、その先の作品の質を詰めていく段階に苦手意識があったのかもしれません。

大学の課題では完成作品を出すことが求められますから、仕上げるまでの流れを何度も経験します。
リサーチによる説得力や調整しやすい構造のデータ、最終的な見栄えの検討などは、アイデアスケッチまででは得られない経験です。そこに費やした時間とエネルギーは、作品の質をはるかに良いものにしてくれました。

何を身につけたいかの意識

今までは他のアーティストの絵を見て「上手いなあ…」で止まっていました。
学習を通して、その絵のどういうところが人気なのか、どこに魅力を感じるのかという分析の頭を持てるようになりました。また、どんな絵を描きたいかを意識的に模索するようになりました。

完成度の高い作品に出会った時、圧倒されるだけでなくそこから学びとる姿勢になれるので、変に劣等感を持たなくなったのも良かったです。

力を発揮できる条件

どんな環境や条件でも同じ動きができるなら…と思いますが、わたしはそうではありません。課題によってうまくいく時/いかない時があったことで、自分がどんな条件なら力を発揮できるのかわかってきました。

個人的に意外だったのは、リサーチが楽しくなったことです。
今まであまり資料収集に乗り気になれずにいましたが、課題でリサーチを重ねることで、作品の説得力が増す感覚もありました。設定用のイラストなど、ユーザーの目に触れない絵にもより興味が向くようになりました(そういった絵は、イラストとは分けて考えるもののようですが)。

意識すべきだと感じたもの

今度は反対に、まだまだ意識しないとうまくできないな、と感じたものを挙げてみます。

イラストの使用シーンの想定

イラストレーションは何かのためのものであり、クライアントがいます。課題ではそこが設定されていたり、自分で想定して描くようになっています。

しかし、イラストが使用される流行のジャンルに、普段から触れていないと難しいな…と思うところもありました。たとえば、ゲーム自体は遊ぶけれどイラストが主体のゲームは遊んだことがない、といった場合です。

リサーチだけでは掴みづらいところもあるので、日頃から人気のジャンルでどうイラストが使用されているのか、意識しておきたいと思いました。

主体的な行動

通信制なので時間割はなく、制作以外の全体のスケジュールも自分で管理しなければなりません。
オンラインのサービスに慣れていると、更新やイベントのお知らせメールがないことが、始めは不便に思えました。でもオンラインである以前に大学なので、通学制で掲示板の張り紙をチェックするのと同じことですね。

また、同じ課題でも衣装デザイン/色彩/制作スピード…など、何を重視するかをはっきりさせて取り組めば、身につき方が変わると感じました。

自分で情報を取りに行き、自分の学びたいことを意識する。学ぶ姿勢を再確認したいです。

定めて進めること

わたしはアウトプットまで時間がかかる時があります(この記事もほんとうは4月くらいに出す予定でした)。時間がかかってしまう時は、どれかに絞り切れず迷うからと、途中の工程を定めないで闇雲に進むからだと考えています。
学習でも、取り組む中で良いイラストが描けるようになった感覚はあるものの、制作時間がかかりすぎていると感じています。

この定められず時間がかかるというのは、性格的なものだと長年考えていました。しかし、選択肢を検討する方法や手順への理解が足りていないからではないかと、最近は思っています。ここを改善できればいろいろな面で活動量を増やせそうです。

まとめ:描くために必要な「描く以外の力」

おそらく読者のかたは「絵の話をしてないじゃないか」と思っているかもしれません。

わたしがKUAの1年目で感じたのは、描くことと同様に描く以外のことも大切だということでした。
それは1つ目に絵のための分析・リサーチや言語化のスキルであり、もう一つは自分を理解することです。

イラストの完成までには業界の分析や説得力のためのリサーチ、チームやクライアントとの意図の共有があります。最終的なイラストには言葉が含まれませんが、その途中では言葉も使って考えを明確にする必要があります。
また、自分の強みやベストなペースを知り、どう描きたいかをしっかり考えることは、仕事も趣味も絵以外の活動においても行動の軸になることでしょう。

いい絵が描けなかったり思うように制作できない時、考えるべきは描く以外のことかもしれない。そこに考えが至るようになったのがこの1年の成果です。この感覚が自然になるようにしたいです。

以上、KUA通信教育部、イラストレーションコース1年目のふり返りでした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました